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タスマニア紀行 その3

5月 9日(月)09時01分43秒  KEIさんのお書き込み
お帰りなさ〜い
うらやましいで〜す。
オ−ストラリアでしたら時差はそんなでもない?
それにしても お疲れ様でした。
私とタ−リン(゛はつきませんの)の定年後の夢はニュ−ジ−ランドのミルフォ−ドサウンドのトレッキングです。
豪州では タスマニアンデビルとかアデリ−ペンギンを見たいナ。
ゆっくり休んで旅の疲れを取ってくださいませね。

5月11日(水)17時52分16秒
>KEIさま
 折々のお書き込み、いつもありがとうございます。レスがすっかり遅くなって申しわけありません。
 花粉症の季節は過ぎましたが、その後、調子はいかがでしょうか。
 私はタスマニアでトレッキング中にだけはなみずがぐすぐすして、夫に「ユーカリの花粉症じゃないの?」とからかわれました。

 ミルフォードサウンドは景勝で有名なトレッキングコースですよね。いつの日か、かならずKEIさまの夢が実現しますように。
 私も行ってみたいのですが、この体力ではセスナ機のお世話になってしまうような気がします。
 実は、今回も目的地までたどり着けず、途中で引き返したんですよ。
 まあ、私が同行する以上、こうなるのはわかっていたこととして、夫は「それなりに」の楽しみ方をしたようですが。

 オーストラリア東海岸と日本の時差は1時間とほとんどありませんが、気候は正反対で今が晩秋です。
 今年は記録的な暖秋(って言うかしら?)とかで、イチョウの紅葉もまだ途中と言う感じでした。以前、夫が同じ時期に行ったときは、全部葉っぱが落ちていたそうですが。

 ペンギンたちはオフシーズンということもあって見なかったのですが、タスマニアンデビルはかわいげなさが大口開けてわめいているという感じでした。
 道端で見かけた動物たちのことも、のちほど書きたいと思います。


戦闘モードに入りかけ
噂のタスマニアンデビル
 「タスマニア紀行 その2」のワラビーたちと同じ観光施設での写真。大きさはポメラニアンくらいの小型獣。(もちろん毛はふわふわしていないけど)

 性格が好戦的で、柵の外の見物人、散歩しているエミューなど相手かまわず、真っ赤な大口をあけ、大声でわめきながら威嚇する。タスマニアンデビル同士の威嚇合戦は、どちらも引かないから、まあ騒々しい。百聞は一見にしかずで、ネーミングの由来は説明されなくても見当がついた。

 写真右は上体を起こし、耳をうしろ伏せて、相手に因縁をつけるの図。
 写真下は、のんびり日向ぼっこの図。
 どちらも口を閉じていても白い牙がはみ出しているのがおわかりになりますか?
のんびり日向ぼっこ   


5月13日(金)16時26分20秒
 とにかく旅行についてまとめちゃいます。
 走行距離1290q、ドライブが目的ではないから、日にちの割には少ない。体調不充分だったため、私の運転比率は3割程度です。

 空港から街中に向かうハイウェイから、動物たちの轢死体がごろごろ、ワラビー、タスマニアンデビル、ウォンバット、時には鳥もひかれていました。
 この状態は、よほどの繁華街以外は同じです。
 と書いて、考えこむ。今、私がイメージしている繁華街と、この掲示板をご覧になる方のそれとは、同じかしら。
 とにかく、「三日ぶりに信号のある街に出た」という会話をするような旅行でした。

 動物たちは夜行性なので、交通事故は夜間に多いと思われます。
 トレッキングのために暗いうちに宿を出た日は、路肩にぼけっとうずくまっていたウォンバットらしき毛皮のかたまりをよけました。
 帰り、未明の星空を見ながら空港に向かうときには、道の真中をチョコチョコ歩いていたネズミらしきものをよけましたし。

 明るくなってからは、動物たちのほうが逃げてくれるので気が楽です。
 私たちの自動車の音に追われてあわてて姿を消したのは、ワラビー、ウザギ(全身グレーで、お尻からお腹は白)。
 ハリモグラも見ました。夫は「いたいたいた! こいつを捜していたんだ」とUターンして、もそもそとしか動けない小動物の手前で路肩にとめて、即、撮影会開催。

 わあ、時間切れ。続きは、またに。

5月14日(土)20時19分8秒
 今回のレンタカーは、事前にはトヨタのヴィッツ(Vitz)と聞いていたが、実際に用意されていたのはヒュンダイのヴィッツもどき、その名もゲッツ(Gets)、ここまでやるかと、笑った。(さすがに日本ではTBという名で販売している)
 ハンドルの高さはじめ、運転席の座面の高さまで調節できるなど、オプション的な小細工は沢山用意されていたけれど、ヒュンダイ車がはじめてだったせいか、なんかなじめなくて最初三日は非常にぎこちなかったです。

 別に、日本車と違っていても良いのよ。それなりに使い勝手がよければ、旅のパートナーとして楽しく過ごせるんだから。
 でも、なんだか、今回は最後まで落ちつかなかったな。夫と共通の違和感はギア。ローにシフトしても、50q以上出ていると私たちが期待する水準の減速がおこらない。タコメータはパンと4000くらいにあがるのに。

 しかし、ひっさしぶりのオーストラリアでしたが、前回はまったく見なかったのに、ヒュンダイの自動車が多かったです。
 以前はスズキのカルタスが安価な小型車を代表していたけれど、今回は一台も見なかった。ヒュンダイに取って代わられたという印象です。
 もっとも、私たちオーストラリアでも地の果てのド田舎をまわっていたわけで、都市部に行けば少しは事情が違うかもしれません。

 道端の動物の補足は、また次回に。

 ゲッツの写真を捜したが、一枚も撮っていなかった。夫にしてはめずらしい。あの車にはまったく愛着がわかなかったのだろう。それは私も同様で、「車の(記録)写真は撮っておかないの?」と夫に撮影をうながす言葉は脳裏もよぎらなかった。
 ドライブ中、しばしばヴィッツもどきとすれ違った。また、セルシオもどき、クラウンもどきなどコピー車?の目撃体験には不自由しなかった。「クォリティリーダーは日本車、プライスリーダーは韓国車、イメージリーダーは欧州車」という言葉は、オーストラリアにも当てはまるだろうか。
2005.06 15 up


タスマニア紀行 その2/ タスマニア紀行 その4

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