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深き陽炎の記憶から
投稿番号 11〜20


拙文ですが…
名前:うさぎ    日付:6月28日(木) 12時32分

 ゆりあさん、皆さん、こんにちは。

 以前にも「淵となりぬ」が私にとって木原先生作品中ナンバー1だと書き込ませていただきまして、今回は図々しくも理由など、この熱い思い(笑)にまかせて綴らせていただきます。

 「淵となりぬ」がなぜ大好きなのか――私がかの作品にこれほど惹かれるのは、お話の根底に思い(やり)があふれているからだと思います。このお話の中で、主要な登場人物は皆お互いを思いやっている気がします。自分のことよりも、他人のことを思って行動してしまう……嫉妬したり、ネガティブな感情を相手に持つこともあるけれど、けれど、お互いを憎みきれない、そんな印象を「淵となりぬ」には持ちました。この印象は「摩利と新吾」からも受けたのですが、さらに昇華された、哀しい優しさとでもいうのでしょうか、何か澄みきって切ないような読後感でした。こういう優しさって、今の創作はもちろん、実生活にも欠けている気がしませんか?
 それと、木原先生の最後の最後の〆の言葉が胸に染みました。まったく共感!共鳴!です。ほんとうに、どこぞの小説のタイトルじゃないですが、「かぎりなく透明に近いブルー」という形容詞がぴったりな一編だと思います。

 私的には恋愛よりも愛情にフォーカスした作品でした。

 失礼しました!

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『渕となりぬ』は“夢の碑シリーズ”の最終話です
名前:ゆりあ@管理人    日付:6月28日(木) 15時34分

◎拙サイト・書籍資料のご紹介を引用いたします。

渕となりぬ (1994年〜1997年)
恋が積もると渕になり、渕には嫉妬の化身の蛇(じゃ)が棲んでいて…。
誰もが渕に落ちている。恋の渕、芸の渕、野望の渕。

応仁の乱が一応の決着を見てから20年弱、歴史の上では、もう戦国時代と呼ばれる15世紀末。
丹波猿楽の弱小一座・三枝座の生活は貧しく、身分は最低。その中から伝統の舞の承継に留まらず、新たな演目の創作で一座の生き残りをかけてゆく太夫の次男・羽角(はすみ)と、それを支える仲間たち。誰もが渕をのぞきながら。
作者不詳として伝わる“道成寺” (どおじょおじ)の成立にまでDOZIさまのペンが及びます。


◎収録状況

PF(プチフラワーコミックス)の『夢の碑』16巻〜20巻
小学館漫画文庫 渕となりぬ全3巻 (夢の碑シリーズ8巻〜10巻)

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追記・一番好きなキャラクター
名前:ゆうこ    日付:6月29日(金) 0時19分

この間は「渕となりぬ」にかまけて、このことを書き込むのを失念して
しまいました!

一生一度のつらい恋をしているのにそれを通してしまうと自分も相手も
周囲もみんな不幸になるのがわかっていて、自分の胸一つに思いを収め、
相手の幸せな顔を見ることだけを唯一の報いにして、血を吐くような
胸の内を誰にも悟らせず、あの夢殿さんにすら「いつでも極楽はおまえ
だけだよ」なんて言わせて、それでも「俺にも悩みくらいあるわえ」などと
野暮なことは言わず、いつも静かに笑っている、優しくて激しくて強い人。

安曇紫乃さんです。

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お久しぶりですう。
名前:ここちゃん    日付:7月1日(日) 21時23分

こんにちは。久しぶりにページをたずねましたらば、何だか楽しそうなコーナーが始まっているーきゃーきゃー。
あたくしのどじさまマイ・フェイバリットは、
No.1 じゃーん。 やっぱり”摩利と新吾”・・・ううう、これだけはなんかどうしても架空の世界とは思えませんー。しくしく。わたくしのなかで鷹塔摩利君は永遠の恋人ですう。余談ですが、以前北海道に遊びに行ったとき、どこだか具体的に忘れましたが、鷹塔伯爵邸とみまごうばかりのお屋敷があったので、腰を抜かしました記憶が・・・あれはどこだったのでしょう?冬の雪がみせた幻だったのでしょうか・・・
No.2 うーん、作品なら‘アンジェリク‘かなあ・・。あんな、どきどきして読んだお話はなかった・・気がする・・・当時30歳前後だった私の母も、あたしが毎回かってくるプリンセスがでるたびに、‘・・・アンジェリク見せて。‘と、あたくしが読み終わるそばから本をとっていたのをふと思い出す・・・。きっと母もどきどきしてたんだろうなあ、と、今や当時の母の年齢になり感慨にふけることしきり。
No.3 夢幻花伝 ませがき中学生のころ、この本に触発されて、かたっぱしから謡曲集をよみあさり、国語の先生にほめられた(・・しかし、今考えると13歳の少女にものすごいインテレクチュアルな刺激をあたえてくださったものよ・・・。)あと、やはりこの物語に触発されて、藤の花の美しい絵を美術の時間に描き倒し、美術の先生にほめられた。・・・どじ様ありがとう。今のわたくしがあるのも、先生のおかげです。

個人的にだあいすきなキャラは、アングレアヌ様。
プロフェッスール・ヴェッロ(うるわしの教授さま)、久しくお会いしておりませんが、お元気でいらっしゃいますでしょうか・・またお会いしたく思いますう。

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風恋記は名作だわ・・
名前:ここちゃん    日付:7月2日(月) 22時44分

・・・えとー、ゆりあ様がせっかく転記してくださいね、とおっしゃいましたので、転記してみました。 これでいいんでしょうか・・↓これでーす。

個人的には、風恋記を最近よみなおしまして、名作・・だし、すごい大作だなあ、と改めて感心しきり。。。
ほんとに個人的にですが、この時代のどじ様の絵や線は本当にうっとり、見とれるくらい美しい上(あ、もちろん今もですが、作家の方のクリエイションは日々進化するものでしょう? ・・だからただ個人的なお気に入り・・といういみです。)作品の完成度、というか、語りかけてくるテーマが壮大で、ものすごい高いところにあるというか、漫画・・というとっても万人にわかりやすいコミュニケーションツールをつかっていらっしゃるのですが、その中身は、なんというか、なんだか変な話ですが、手塚治虫さんの火の鳥とか、大江健三郎の小説とかを連想してしまいました・・つまり、・・やっぱ、この人は天才以外の何者でもないわ・・と再認識させられた、というか・・あとがきにどじ様がくしくもかいていらしたように、この作品は‘神がおりてくる‘状態で設定をかえた・・とおっしゃったのをよんで、うーん、とうなってしまいました。
どじ様ってすごいストーリーテラーじゃないですか、だから、そのクリエイションはとてもわかりやすい形だと思うんですよねー、万人によくわかる、というか。マニアか大人しかわからないような作品の作り方はなさらない、でも、実は、ものすごい高いテーマを万人になに不自由なくわからせるって・・すごいとしかいいようがない・・・ しかも少女漫画だから、子供がよむわけでしょ、13歳のころ、あたくしはどじ様の作品で、すごいどきどきしましたよ。なんか、モーツアルトとかもおもいだしちゃいましたよ。

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長いです。すみません。
名前:ライカ    日付:7月4日(水) 23時1分

ものごころついた時には姉と母と三人でマーガレットに首をつっこむ生活をしておりました。あんなふうに、「出るのを心待ちにしてマンガを読む」経験は、あの頃限りという気がします。ページをめくるのが早いと言って怒り、さっさと読めとののしられながら、木原先生のえがく世界に本当にのめりこみました。中でも。
(1)は、我ながらしつこいですが、「花ざかりのロマンス」です。やっぱり。
あれは読者が神の視点にいるタイプの、全てを知っているのは読者のみ、のお話なんで余計にもどかしく、切ないのでしょうが、つらいほど感動しました。
言ってはナニですがトーストくわえて遅刻!遅刻!どっすんとぶつかったはずみでキスしちゃったカレは転校生!?のマンガ(これはこれで、いい所もありますが)が決して見せてくれない、人が生きる重み、人が万感の思いを抱いてそれを告げずにゆく重みを、読めない漢字も多いような歳の子供に真正面から示してよこすような作品でした。
今でも、あのお話を読み終わった時の、「何をどうしていいのか」というもどかしい思いを覚えています。そうだ、同じ思いを、銀河荘なの!の最後でも持ちました。もう今はあのフリーは…でも、思いは変わらない、決して途切れることなく続いていくのだ、これこそが、限りある命の人間が永遠に生きるということなのだ、とハーロックのようにうなずいたものです。

(2)は、最初は「やっぱ紫乃先輩でしょう!なんといっても思いを告げずにゆく第一人者!アンジェリクのフィリップもラストでざぶとん五枚の切なさだけどまあ公がわかってくれてたからな」などと思いはしたのですが、
その成長のすごさにかけて新吾かなと思います。
実は最初新吾くんは苦手だったのです。うわー太陽の子だよ…「人はわかりあえる」がモットーの…うへーエンリョ。という気持ちがあったのですが、そんな私のぺらぺらな批評など真っ青な艱難辛苦を、決して卑屈にも投げやりにもならず、これまた真正面から取り組んで乗り越えていった成長っぷりには、頭が下がります。そしてそういう新吾だからこそ摩利の、最高の相棒になれたのであろうと。…これってネタバレじゃないですよね???

(3)はこれまたしつこいですが、上品なおばあさまの「どんなに馬鹿らしく見えることでも、最後まで貫き通せば本物になるんですよ」(なんかどこか違うな。お詫びします)ちゃんと反省はして、しっかり考え、それでもやらずにいられないことがある時はこの精神で行こう!と、初めて読んだ時から数十年経っていますが、今も私の支えです。

えーですから、木原先生の作品というと、自動的に姉が浮かんできます。
私が「わあー今度の話の人かっこいい、あの」と言いかけると「あんた、○○様は私がとったからね」と一方的に宣言し(銀河荘なの!の時には、あんたにはフリーをやるからと言われた。フリーに悪かろう…)私がアホなことをすると「死んでおしまい、馬鹿アンジェリク」とののしり、果物の皮をむきながら「○○を切っても、血は出ません」と篝くんごっこをやりました。
そう言えば坂本竜馬が家の中でブームだった時に私がどこだかで本を読んでいたら「そんな所で読んで落としたらどがいするとじゃ」「世界は動いとるきにのう」とか言っていた。木原先生と関係ないですが。
母も、フィリップのために嫉妬半分ながら「あの娘ならいい。あの娘でなければ駄目だ」の公の部分を読んで、「あんた、わかる?ヒゲの人本当に、この人(フィリップのこと)が大事なのよ。…どっちも男だけどねえ」と私にわざわざ教えてくれました。

みなさんのようにちゃんと先生の作品を読んでいない人間が長々と語ってしまってすみません。木原先生は私の子供時代の「情緒」の部分に巨大すぎる影響を与えて下さった方なのですということで、終わります。失礼しました。


http://www.kit.hi-ho.ne.jp/x-our/

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愛しのDOZIさま
名前:LUNA    日付:7月5日(木) 1時45分

DOZIさまと出会ってウン十年
忘れられない作品ばっかりです。
中でも『天まであがれ!』『アンジェリク』『風恋記』『雪紅皇子』など
歴史ものが好きです。
でも『いとし君へのセレナーデ』『花ざかりのロマンス』
『くれないに燃ゆるとも』『愛は不死鳥のように』といった
せつないお話も大好き・・・うーん、選ぶのは難しいです。

好きなキャラはフィリップ系です。
なぜかお日様よりお月様に惹かれてしまうんですねー。
ヒロインの幸せを願って身を引く姿や報われない愛に涙する姿がせつなくて・・・

忘れられないセリフ・・・これはもう『天まであがれ!』の土方さんの
「35年 心のままに生きてきた おもいのこすことはなにもない」
これに尽きます。
風守さまの「ともに酔おうぞ おもいでぐさに」も忘れがたいですね。

忘れられないシーン・・・『いとし君へのセレナーデ』で
デートレフが「・・・うん 知ってた」って言う場面
何年経っても何回読んでも泣いてしまいます・・・。

おまけ・・・『雪紅皇子』でお上が「映さん」って呼ぶ姿が
なんともいえず愛情にあふれてて、自分に子供ができたら
「映」と名づけようと思っていました(過去形・・・)

DOZIさまの作品は読み捨てに出来ないんですね。
『アンジェリク』の原作はもとより『いとし君へのセレナーデ』を読んで
『アルトハイデルベルク』、『天まであがれ!』で『燃えよ剣』、
『夢幻花伝』で『風姿花伝』に『華の碑文』と関連書籍を読み漁りました。
ありとあらゆるジャンルに精通しているDOZIさまに出会えて
いろんなものに興味を持つことができました。
今のわたしがいるのもDOZIさまのおかげ?!

長々と失礼いたしました。

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青春はDOZIさまと・・・
名前:    日付:7月8日(日) 3時12分

はじめまして。環と申します。
以前から読んでいましたが、今日初めて書き込ませていただきます。
だって、もう、これはなにか書かねば!!というコーナーができて
いるんですもの!!(興奮)失礼しました。
え〜と、本題(?)に入ります。私のDOZIさまナンバーワン作品は、
やはり『摩利と新吾』!!私とDOZIさま、最初の出会いでございます。
つぎは甲乙つけがたく、全部NO.2です。(ごめんなさい。けっして、
面倒な訳ではないんです〜)
『天まであがれ』『銀河荘』『アンジェリク』『大江山花伝』などなど
ほんとうにDOZIさまの作品は素敵なものばかり・・・!
私は文庫本世代です。(年もだいたいわかりますかね?)ちょうど中学・
高校生のときに文庫本ブームでした。70年代の漫画である『摩利と新吾』
の絵柄は、それこそ古き良き少女漫画といった感じで、とてもそのころ新鮮
に感じました。とはいっても、『摩利と新吾』に会う前から、漫画の師匠で
あった友人に、70年代の漫画の絵柄への抵抗をなくしてもらっていたのですが。つまり、私たち世代の女の子は、自分の生まれた頃書かれた漫画とのギャップ、それから漫画の中の古き良き時代とのギャップが、うまい具合にはまって、まるで本当に大正や昭和の初めに書かれたのではないかという錯覚を持ちながら楽しんで摩利たちの世界に入り込むことができたのです。
ついつい熱くなってしまいました(笑)。あっ、キャラでは摩利ひとすじです。もうすこし早く生まれてたらリアルタイムで摩利に会えたのにな〜と何度
思ったことか!!(笑)ファンレターもチョコレートも(笑)送りたかったです。
でもこうしてリアルタイムで『摩利と新吾』を読んでいた方とこうして出会えるなんてとてもしあわせです!これからも遊びにきますね。
ん?なんかコーナーとずれてる??失礼しました!

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好きな作品はたくさんあるの
名前:綾紗    日付:7月8日(日) 23時14分

好きなキャラ・・・ディーンさん。「君が好きだよ、ガール」なんてまあキザなんですけどお茶目で好き。あと大江山花伝。ああいう切ない話は好きだね。流星とかも好き。これからも素敵な作品を生みだしてくれますように☆

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お邪魔しまーす
名前:春名    日付:7月21日(土) 22時52分

こんにちは。お邪魔します。
私と木原先生の出会いは、小学校3年生。ずばりアンジェリク。
あ〜あの劇画の隅々まで鮮明に覚えています。
丁度、宝塚歌劇でもアンジェリクが公演されていました。
それからは、宝塚との相互作用もあったのでしょうが、ど〜〜っぷり。
先生の世界にはまりました。
最近、独身のまま三十路を迎えた私・・仕事に追われ、世知辛い世の中の
苦い部分も経験して(-_☆)夢見る宝塚からは少し離れつつありますが、でも!!
木原先生のマンガは、何があっても、購入してしまい、
安眠へ私を誘ってくれる、ホント、活性剤なのであります!
で・絵空事のマンガの中に、何故か、じーんとくる、世知辛い世の中の汚れ
自分の心の汚れが浄化される・・ってことは、やっぱ絵空事ではないっって
ことなんだ〜。
前置きが長くなりましたが、本だなに数ある先生のマンガの中でも、やはり
「摩利と新吾」!そして、あのおばあさんの言葉・・・
「どんなバカなことでも最後まで貫き通せば本物になる」
体の芯が、まっすぐになる言葉です。
そして、何故か、最近は、ささめちゃんが大好き。水にふる雪・・せつないけど、なんだかツライときには呪文のように唱えてしまってる!?
一二三ちゃんの、「むかひ通ひゃる、お若様に・・」も、ドキドキしてる
娘の胸の鼓動が聞こえるようで、とても印象深いです。

「雪紅皇子」も、本当に衝撃的でした。
吉野まで、電車で1時間のところに住んでいますが、是非!いってみたい!
「ベルンシュタイン」も、ほんとうに琥珀がすけて見えてきそうな!?神秘的な御話!

今発売された、「杖と翼」も、あっという間に引き込まれている自分を感じます。
とりとめのない文でごめんなさい!でも涙がでる程、先生の作品が大好き!

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