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◆◆ コンサートレビュー 20 ◆◆


ミラノ・スカラ座「ムツェンスク郡のマクベス夫人」(2007年 6月 4日)
イタリアの一般紙に掲載された公演批評(和訳)


 この月曜に、スカラ座で、ドミトリー・ショスタコーヴィッチの「ムツェンスク郡のマクベス夫人」を聴いた人は、際限の無い賞賛の気持ちを抱いたことだろう。
 この新しいスカラ座の出し物は、圧倒的な勝利を収めた。それは、音楽的な全ての面に及んでいるといえる。
 マエストロ大野和士の縦横無尽な、オケと歌手との間の調整力は、大変、大胆さを伴った統率能力といえる。それというのも、時折、彼は、大音量の限界を超えるかのごとき兆候をみせながらも、そのくせ、実際は、音響上のプロポーションのバランスを崩すことは、一切無いからである。
 その上、彼の指揮は、躍動感に満ちた、溢れんばかりの空間性を有している。

 Corriera della Sera 紙(6月6日付け)

  Quando si ascolta Una Lady Macbeth del distretto di Mcensk di Dimitri Sciostacovic, andata in scena alla Scala lunedi, si resta presi da un' ammirazione senza limiti.
  Il nuovo allestimento della Scala, consegue un' accoglienza trionfale. Essa e del tutto meritata sotto il profilo musicale.
  L' accorta coordinazione si accompagna nel maestro Kazushi Ono a una sorta di controllato ardimento stilistico, onde egli simula superare talora ogni possibile limite in decibel senza in realta mai alterare l' equilibrio delle proporzioni foniche.
  E poi, la sua direzione possiede il senso degli ampi spazi stepposi che si diceva...

 Corriera della Sera 2007-6-6


 なんと素晴らしいショスタコーヴィッチのレディー・マクベス
 すべての出演者が、心底、自らの演じることに自信を持っていた。
 そして、大野和士の指揮が、彼らに豊かな息づかいを与ることと、際立った音量のバランス保つことで、 彼らに、その表現を可能たらしめていた。

 Il Giornale紙(6月6日付け)
(2007. 6.15 up)



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