◆◆ 開演にさきがけて、大野和士からのメッセージ ◆◆ |
とうとう、皆様に、モネ劇場をご紹介する機会がやって参りました。
オペラ「ドン・ジョヴァンニ」では、2003年12月初演時には、参加していなかった、 何人かの新しい歌手たちにより、いっそう質の高い演奏をお聞かせすることができると思います。 モーツァルトのオペラは、登場人物が多いですが、ここまで、それぞれがはまり役というケースも 稀ではないかと自負しております。 そして、オーケストラ。 いま、このオーケストラは、大変な勢いで、上昇気流に乗っています。 オーケストラと私の、3年間のコラボレートの成果に、是非耳を傾けていただきたいと思います。 先日、ブリュッセルでのマーラーの5番の交響曲の演奏は、毎年、同じ会場にやってくる、 インターナショナルな第一流のシンフォニーオーケストラと並び称され、 「モネオーケストラとOnoのコンビは、たんに良いというだけでなく、毎回、何かしら、本質的なことを語ってくれる。」 (デ・モルヘン紙)と評されました。 就任の前年のシンフォニー・コンサートで、マーラーの第7を、就任記念で第2を指揮、ことあるごとに、 このオーケストラと私は、この作曲家の作品に積極的に取り組んで参りました。 マルチ・カルチャーの地である、ブリュッセルのオーケストラゆえに紡ぎあげることができる、壮大な響きの小宇宙を、 是非皆様にお届けできたら、と願わずにはいられません。 自家薬籠中のものともいえる、ラヴェル、我が団が誇る、 チャイコフスキー・コンクール第3位入賞のコンサート・ミストレス、タチアナ・サムイルのソロによる「シェエラザード」、 私たちの魅力を余すところ無く伝えるべく、周到に編んだプログラムを是非、ご堪能ください。 9月23日(休)17時 愛知県芸術劇場コンサートホール ラヴェル「ボレロ」、マーラー第5交響曲 ほか 9月25日(日)16時 横浜みなとみらいホール ラヴェル「ラ・ヴァルス」「ボレロ」、リムスキー・コルサコフ「シェエラザード」 ほか 9月26日(月)19時 東京オペラシティ マーラー第5交響曲、フィリップ・ブースマンス「トラーケルリーダー」 9月29日(木)19時 倉敷市民会館 マーラー第5交響曲、モーツァルト:「魔笛」序曲 ほか |
(2005 09 20 up)
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