◆◆ ベルギー王立歌劇場(通称;モネ劇場)支配人 あいさつ ◆◆ |
ベルナール・フォックロー |
ヨーロッパの中で最も美しいといわれるこの劇場は、伝統を踏まえながらも、現代に活躍する作家、作曲家、演出家、舞台美術家、衣裳デザイナーが活躍する場として、オペラを過去の遺物化することなく、現代に息づかせております。 この劇場では、モーツァルト、ワーグナー、ヴェルディはもちろんのこと、モンテヴェルディから現代作曲家までオペラの歴史を俯瞰する多岐にわたったレパートリーが舞台にかけられていますし、また、演奏価値が十分にあるのに忘れられてしまった作品なども積極的に紹介することでも、ヨーロッパ中の関心を集めております。 |
モネ劇場正面ファサード |
このヨーロッパ文化が交差する国際性は、この街が欧州連合の首都となった現在、今までにも増して発揮されています。 歌手、音楽家、演出家などアーティストをはじめとして、舞台裏に至るまで30か国以上のスタッフが、この劇場で働いておりますし、公演にはフランス、オランダ、ドイツ、イギリスなどの近隣諸国はもちろん、世界中からお客様がお見えになっています。 モネ劇場の公演は、国際的な評価を勝ち得ております。 2002年より日本人の指揮者、大野和士を音楽監督に迎えたことによって、この国際性はさらに高まりました。 今後、大野和士を架け橋として、日本との関係が強まり、日本の音楽ファンの皆様に、当劇場の歴史がはぐくんだヨーロッパの中心としてのアイデンティティをご覧いただければ、と願っております。 |
モネ劇場の座席から | モネ劇場ロビー |
(2004 09 01 up)
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