サウンド・コミック・シリーズ
夢の碑
(ゆめのいしぶみ)
CANYON RECORDS INC.
1985年に出たLPレコードとCD(コンパクト・ディスク)です。
CDがまだ珍しかった時代で、LPとの録音技術の違いの説明などが付記されています。
作曲・編曲:小笠原 弘
1 夢の碑 〜前奏曲〜
2 炎
3 疑心暗鬼
4 幻想 (ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」より)
5 桜絵巻
6 びきんぐあ
7 魔
8 サロメ (ラヴェル「ボレロ」より)
9 宴(うたげ)
10 夢の碑 〜輪廻(りんね)〜
(ラヴェル「マ・メール・ロア」より)
◎ 付記 ◎
ラフマニノフの4曲のピアノ協奏曲のうち、DOZIさまは特に2番がお好きなので、小笠原氏に「ラフマニノフの2番をいれてね!」とリクエストなさったそうです。
コンパクト・ディスクのライナー
(P 1985/9)
コンパクトディスク曲目解説より
1 夢の碑 〜前奏曲〜
2 炎
―「とりかえばや異聞」より―
様々な思惑や策謀が渦巻く戦国時代――
そしてからみあう人間模様。 その激動の有様をイメージした曲。
3 疑心暗鬼
―「桜の森の桜の闇」より―
自分をおいて出て行った許婚者(いいなずけ)・朱夏(しゅか)の帰りを待ち続ける白衣(しらぎぬ)。 愛するがゆえに白衣の心は“忍(おに)”になってゆく…………
4 幻 想
―「とりかえばや異聞」より―
風吹(ふぶき)と紫子(ゆかりこ)の奇妙なめぐりあわせと、びきんぐあの故郷へと旅立っていった2人の未来を、“ラフマニノフ・ピアノ協奏曲第2番”のメロディーにのせておくるイメージ・テーマ。
5 桜絵巻
―「青頭巾」より―
桜館(さくらやかた)華やかなりし頃、夜ごと繰り広げられた宴はまるで絵巻のよう……… 時は流れて栄枯盛衰、桜に愛された秋篠(あきしの)は鬼の姿となって時のはざまをさまよう…………
6 びきんぐあ
―「とりかえばや異聞」より―
はるか昔幻(まぼろし)の一族“びきんぐあ”たちは、白夜の入江を捨て氷の海を越えて西へ東へと旅立っていった。 彼らが美しい舟で海を渡っていくイメージ・テーマ。
7 魔
―「桜の森の桜の闇」より―
だあれもいない桜の森の満開の下、影もおぼろの花の闇の中で鬼となってさまよう者は誰を待っている……?
8 サロメ
―「ベルンシュタイン」より―
サロメとヨカナン、琥珀(こはく)と緑玉(りょくぎょく) ―― それは不思議な運命の糸に操られる宿命(さだめ)。
滅びの中に生まれ出る愛の歌を“ボレロ”の旋律にのせて……。
9 宴(うたげ)
―「水面の月の皇子(みこ)」より―
人外の者たちによる妖しくにぎやかなもてなし。
10 夢の碑 〜輪廻(りんね)〜
幻想の世界はいつの時代もくりかえされる。 しかし、すべては夢なのかもしれない………
LPレコードのジャケット
A面
1夢の碑
から
5桜絵巻
まで
B面
6びきんぐあ
から
10夢の碑
まで
( 2001.8.30 up )