1975年週刊マーガレットに連載した沖田総司や土方歳三を中心とした新選組の物語。
新選組の物語がハッピーエンドになるはずはなく、だから、いつものロマコメタッチでありながら、冒頭から常に流血の惨劇への予感が通奏低音のように流れ続けて、歴史の大きなうねりには抗えない人々の苦悩がそれぞれに描かれてゆきます。
どんな状況に置かれても真っ直ぐに目を上げて生きてゆく青年像は、DOZIさまがお得意とするところですが、真っ直ぐであるほどに切なさが募ります。
この連載が始る前、マーガレット誌上で、DOZIさまは「着物の絵を描くのが好きだから、今度は着物がたくさん描けて嬉しい! 」と抱負を語っていらっしゃいました。
1巻の「DOZIさまのおまけのページ」では、3年の長期連載予定ではじまったのに、途中で7ヶ月に期間を短縮された執筆当時の裏事情をDOZIさまが書いていらっしゃいます。
(2001.4.27 up / 02.06.20 追加)