摩利と新吾
花とゆめCOMICS 全13巻(白泉社)

★ ちょっと一言 ★

1977年の第1話発表から1984年の完結まで足掛け7年掛かりの大長編です。

明治の末から大正、昭和と物語の中の時代も大河のように流れて行きます。
旧制高校の寮を舞台に始った物語が、第一次世界大戦前夜、国際情勢不穏な欧州へと舞台を移し、日本の関東大震災、更には、第二次世界大戦。 その終結によって旧制高校が学制改革で姿を消すまでの大ロマン。

もちろん、漫画の読み方は自由です。
嫉妬にきらめく摩利の美しさに耽美するもよし、デカンショ節が実は、デカルト・カント・ショウペンハウエル (決してショーペンハウアーと発音してはいけない) 節だったりする旧制高校のノリを満喫するのもよし。

でも、どんな読み方でもいいから、必ず読んで頂きたい作品です。 白泉社文庫もありますから!

白泉社文庫 全8巻には『摩利と新吾の欧州秘話』3編も同時収録されていますが、花とゆめCOMICSには未収録。 小学館のプチフラワーコミックス『ユンター・ムアリー』が、この3話を集めたものです。


各巻収録作品 (色字は『摩利と新吾』以外の作品)
  1. 摩利と新吾、頭文字、お花畑 不知火の変、持堂院桜豪寮寮歌、
    あんど・あい・らぶ・はー
  2. 題しらず、わっしょい!!、夕日にぎんなん五目飯、雪、
    たそがれのロマンス
  3. 緑紅(りょくこう)最前線1
    花かんむりの牢屋城


初版1979.8.20
(画像は重版)

初版1979.8.20
(画像は重版)

初版1979.9.20
(画像は重版)

  1. 緑紅(りょくこう)最前線2、花の桜豪寮生名簿、忍ぶれど
  2. 摩利と新吾 その1
  3. 摩利と新吾 その2

初版1980.3.20
(画像は重版)

初版1980.7.24
(画像は重版)

初版1980.9.25
(画像は重版)

  1. 乱乱々♪♪(註 ホントは16分音符)、新吾と摩利 その1、縞りんご通信
  2. 新吾と摩利 その2
  3. 浪漫伝説、奇々怪々、青嵐(あおあらし) その1

初版1981.12.25

初版1981.10.15
(画像は重版)

初版1983.1.25
(画像は重版)
  1. 青嵐(あおあらし) その2
  2. 青嵐(あおあらし) その3
  3. 青嵐(あおあらし) その4
  4. LARGO ―ラルゴ―

初版1983.2.25

初版1983.7.24

初版1984.1.24

初版1984.6.24
(1999.5.14up)