鉄笛仙さんが 白泉社文庫 『摩利と新吾』1、2 の読書感想を送って下さいました。「こんなに楽しいメールをを私が一人占めしておくにはもったいない!」と掲載のお願いをしたところ、 ご了承いただけましたので、早速にご紹介いたします。
あっ、そうそう「摩利と新吾」白泉社文庫1&2読みました。
では、以下感想文にて、
DOZI様のHPにて洗脳された鉄笛仙は、ふらふらといつものように 本屋に出かけていきました。
「そういえば、摩利と新吾ってどんなまんがかなぁ」と思い 漫画文庫のところで、上から下まで全部探したら、 ふっふっふっふ、あるではないか「縞りんご」 もとい、『摩利と新吾』。文庫版だけにその場で立ち読み も可であったので、数ページみたら、 右と左のワンツウをくらった気がしました。
しばし休憩。(店内巡回=デビルマンノベル探索>>>ナイ) さすが、少女漫画手強い・・・。
少々味方も手にして(新ロードス序章、鬼 高橋克彦著) 再度挑戦見事にゲット。とりあえず、手持ちも不安だったので、 一巻と二巻にしときました。
まず、青太少年の所で、泣かされました。
次に数馬先生のところでも再度泣かされました。
最後(一巻の最後に作者であるDOZI様が)、 「解説にかえて」と書いてるところを読んで あ〜、な〜るほどと思いました。 新入生に対するストームや、寮歌の大合唱、奇特な先輩方などなど、 この根本にあったのは、何とかの有名な北杜夫氏の作品からとは・・・。 及ばずながら鉄笛仙も、北杜夫のファンだったりします。 いや〜なんだか、急に親しみがわいてきちゃいました。
そして、この勢いに乗って二巻も制覇・・・気がついたら、 日も暮れて、七時になろうかという時間でした。 読み始めたのは、三時くらいでした。(^^; 三時のおやつに選んだのは森永マリー(ビスケット>>>びすきゅいですかね) マリーを食べながら、『摩利と新吾』を読みつつ涙を流す鉄笛仙 想像するだに恐ろしい。
ツンドラ タイガ ブリザード>>>やっとわかりました。
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このメールを最初に拝読した時、あううう〜〜と叫んで手を打ってもだえ笑ったゆりあですが、 今また読み返して、あううう〜〜と叫んでしまいました。これからは“マリー ビスケット” ではなく“マリィ ビスキュイ”と呼ばねばなりませぬ。
いや〜〜、美しいではありませんか、『摩利と新吾』を手にマリィを食べながら涙を流す 鉄笛仙さん! いや〜〜。 そこまで行ってしまったら、 「アッハ、シェーネ、マリィ」なんて つぶやいている自分の声にはっとする日も遠くないかもしれませんねぇ。楽しみ、楽しみ!
では、鉄笛仙さんのご紹介を少々。このハンドルネーム、“てってきせん”とお読みします。 由来は三国志でしたっけ? 確かにお伺いしたのですが、中国史に弱い私はよくわかっていないもので、 すみません。
文面からもお分かりのように、豪フリーク(もちろん、とらうまっ子倶楽部の会員)でいらっしゃいます。 少女漫画は割と領域外とお伺いしています。少なくとも今までのところは。
それにしても、うっふっふ、見事にはまってくださいましたね。
>「そういえば、摩利と新吾ってどんなまんがかなぁ」
この「木原 敏江 うるわしの少女漫画」をご覧になって、こう思って頂けたら、 思う壺、いえ、もとい、本望でございます。
作品を紹介するのに、ストーリーのダイジェストの羅列にならないように、 ネタばらしをし過ぎないように、でも、興味を持っていただいて、つい、読んでみたくなるようにと、 私も気を遣っていたりするんです。
いえ、マジな話、小説でも漫画でもストーリーを知らずに、先がどうなるかわからないままに 読むことが出来るのは最初の一回だけでしょう?
その時のドキドキした思いって、すっごく貴重だし、初めて読む人だけに許された特権だと 私は思います。その特権を私などが侵してはいけないなって。
私自身、初めて読むものはいつも先がどうなるのか気が急いて、すっ飛ばして読んでしまいます。 それから、気に入ったものはしつこくしつこく繰り返し読み込んで、いつの間にか覚え込んで しまっているのですが、そうなってから、ストーリーを知らなかった時に、もっとじっくり 味わって読めば良かったなんて思い直すんですね。 今では、自分の性格でそれができないことはわかってきましたけど。
あ、頂いた投稿よりコメントの方が長いのも“ 御本家 おれとデビルマン・とらうまっ子倶楽部”と同じですね。
では、鉄笛仙さんの御感想に戻ります。
最初の数ページの立ち読みでワンツウ。でも、めげず、怖じ気ずしっかり買い込んで自宅に持ち込んで、 即、読みはじめ。後は勢い任せの一気読み。
少女漫画に免疫のない方が“洗礼”を受けるとこうなるのでしょう。とても喜ばしい症状です。 なかなかスジがイイというところですね。才能的には申し分ありません。
最初の衝撃は大きいかもしれないけど、そのうちそれがないと生きてゆけなくなるんですよ・・・。 青太少年や数馬先生のお話に涙できれば、大丈夫、もう、足抜きは出来ません。
北 杜夫で親近感を持ったのも、逆らえない運命です。 安心して最後まで涙して、爆笑して進みましょう。
今ごろ、鉄笛仙さんは『天まであがれ!』をお読みになっているでしょうか?
なぜに『摩利と新吾』3,4より先に『天まであがれ!』か、御納得いただけたことと存じます。
そういう楽しみ方もあるんですよ。それがわかったら、次はアングレアヌのシリーズですね。 「ルミィこと 留 三衣(どどめ みつぎぬ)くん」が登場します。
う〜〜ん、そうなるとその次は『銀河荘なの!』と言いたくなって、だんだん入手困難な絶版本の 世界に突入してしまう・・・復刻を祈ります!